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    オープンマリッジって実際どう?体験談やパートナーの見つけ方を解説

    オープンマリッジって実際どう?体験談やパートナーの見つけ方を解説

    オープンマリッジは夫婦が互いの合意の上で、婚外での恋愛や性的な関係を許容する新しい夫婦の形です。近年、夫婦関係のあり方に対する価値観が多様化する中で、オープンマリッジを実践するカップルも少しずつ増えています。

    しかし、オープンマリッジに興味があるものの「実際うまくいくのかな」「実践したらどう思われるのかな」と行動に移せていない人は多いのではないでしょうか。

    オープンマリッジを検討しているのであれば、実際の体験談を参考にしながら、実践に向けての準備を進めるのが大切です。

    この記事では、オープンマリッジの体験談について、準備の仕方パートナーの見つけ方を交えて解説します。

    オープンマリッジは新しい夫婦関係の形

    オープンマリッジとは、婚姻関係にある夫婦がお互いに合意の上で婚外の性的関係を許容する結婚の形です。日本ではオープンマリッジの概念は一般的に認知されていないものの、徐々に広まりつつあります。

    ノマドマーケティング株式会社が、既婚男女30歳〜59歳の1,000名を対象におこなったオープンマリッジについての調査結果は、以下のとおりです。

    質問項目

    YESと答えた人の割合

    オープンマリッジを知っている

    11%

    オープンマリッジを実際に体験したことがある

    4.2%

    オープンマリッジは気持ち悪いと思う

    31%

    参考:PRTIMES「オープンマリッジって知っていますか!?1000名の既婚者に徹底調査!実際や募集方法まで解明」

    オープンマリッジは、アラフォー世代を中心に実践されている傾向があります。オープンマリッジの現実が気になる人は、ネット上の体験談を参考にするのがおすすめです。

    関連記事:オープンマリッジとは?体験者の声をもとにメリット・デメリット、相手の見つけ方も

    【実際どうなの?】オープンマリッジの体験談

    日本ではオープンマリッジの認知度がまだまだ低いのが現状です。しかし、インターネット上には、実践している人たちの体験談が数多く投稿されています。

    インターネット上に投稿されている体験談を参考にすれば、オープンマリッジのイメージが湧いてくるかもしれません。

    ここでは、オープンマリッジの体験談を4つ紹介します。

    • 妻からオープンマリッジの提案
    • 勤務先の社長とのオープンマリッジ
    • 女性同士のオープンマリッジ
    • オープンマリッジの提案を受け入れた妻

    妻からオープンマリッジの提案

    浮気がバレた男性が妻から離婚ではなくオープンマリッジを提案された体験談です。

    アラサー男性のAさんは、セックスレスが原因で長期的に浮気していました。しかし、妻にバレてしまい、当初Aさんは離婚を切り出されても仕方ないと考えていたそうです。

    妻からは意外にも「離婚ではなくオープンマリッジにしよう」と提案されました。経済的に余裕があり子どももいなかったため、妻は結婚生活自体を維持しつつ、お互い自由になれる道を選択したのでしょう。

    ただ、Aさんは妻に対して罪悪感を抱えており、この先も夫婦関係を続けることに複雑な思いを感じているようです。

    参考:Yahoo!知恵袋「オープンマリッジを提案されました。」

    勤務先の社長とのオープンマリッジ

    独身女性が勤務先社長のオープンマリッジパートナーになった体験談です。

    20代独身女性のBさんは、勤務先の40代社長と食事をきっかけに親密になり、性的な関係にまで発展しました。

    社長夫妻はオープンマリッジの合意があるらしく、Bさんは社長からするとパートナーの一人だったようです。Bさん自身は社長のことが特別好きなわけではなく、他に複数のパートナーがいることを許容しています。

    また、社内でBさんが特別扱いされることもなく、勤務時間中はお互い普通に接しています。ただ、社内で二人の関係が噂になってしまうのだけが心配だそうです。

    参考:Yahoo!知恵袋「50人規模の会社で社長と不倫しています。」

    女性同士のオープンマリッジ

    これは、女性同士でオープンマリッジの関係を結んでいる方の体験談です。

    独身女性のCさんは、同性のパートナーと2年間オープンマリッジを続けています。パートナーの旦那とは面識があり、オープンマリッジを通じた性的なやり取りも認められている状況です。

    Cさんは「今後別の新しいパートナーや恋人を作るつもりはなく、現状を周囲に打ち明けるつもりもない」と語っています。また、パートナーとの間では、以下の契約を結んでいます。

    • 子どもの前では友人として振る舞う
    • 法的責任を求められた場合は受け入れる
    • 仕事や家庭を優先する

    信頼関係をもとにパートナーシップを築きながらも、家族や社会生活に支障をきたさないよう、線引きは決めているようです。

    参考:Yahoo!知恵袋「オープンマリッジと子供への影響についての質問」

    オープンマリッジの提案を受け入れた妻

    性的欲求の強い男性が離婚を回避するために、オープンマリッジを実践した体験談です。

    30歳男性Dさんは結婚1年目にして浮気してしまい、妻から離婚を切り出されました。しかし、「今後浮気しない、風俗店も利用しない」などの条件で離婚を回避できたそうです。

    ところが、Dさんは約束を破って風俗を利用してしまい、再び離婚の危機に陥ってしまいます。離婚の話が進む中で、Dさんは苦し紛れに妻へオープンマリッジを提案しました。

    意外にも妻はオープンマリッジの提案を受け入れ、自身もパートナーを見つけたそうです。Dさんも妻と共通の友人であった女性をパートナーにしています。

    引用:Yahoo!知恵袋「妻から離婚を切り出されて受け入れられません。」

    オープンマリッジを実践している有名人4選

    海外ではハリウッドスターや歌手を中心にオープンマリッジの文化が広まっています。オープンマリッジを実践している有名人の価値観には、共感できる部分が多数存在するでしょう。

    また、彼らの体験談を参考にすれば、オープンマリッジを通じた夫婦円満の秘訣を知ることが可能です。

    ここでは、オープンマリッジを実践している有名人カップルを4組紹介します。

    1. ウィル・スミス&ジェイダ・ピンケット・スミス
    2. ル・ポール&ジョージ・ルバー
    3. アシュトン・カッチャー&デミ・ムーア
    4. モニーク&シドニー・ヒックス

    ①ウィル・スミス&ジェイダ・ピンケット・スミス

    ハリウッド俳優のウィル・スミス夫妻は、オープンマリッジを公言する代表的なカップルです。

    2021年にはウィルが米GQのインタビューで「ジェイダとよく話し合った末にオープンマリッジを受け入れた」と具体的に語り、大きな話題になりました。ジェイダも「私たちには離婚という選択肢はなく、どのような形であれ一緒に乗り越えると誓っている」と述べています。

    夫婦間の深い信頼関係にもとづいて、結婚継続の手段としてオープンマリッジを取り入れている典型的な例です。

    ②ル・ポール&ジョージ・ルバー

    世界的ドラァグクイーンであるル・ポールと夫ジョージ・ルバーも、オープンマリッジを実践している有名カップルです。

    ジョージは米ワイオミング州とサウスダコタ州に広大な牧場を所有しており、二人は遠距離別居婚の状態で、会うのは3週間に1度だそうです。

    ル・ポールは「私は最愛の人(夫)を縛りつけることに肯定的になれない。心から愛しているからこそ、彼には自由に生きてほしい」と語っています。この発言からは、愛ゆえに束縛しないというル・ポールの哲学が伺えます。

    ③アシュトン・カッチャー&デミ・ムーア

    ハリウッド俳優のアシュトン・カッチャーと女優デミ・ムーアは、一時期オープンマリッジであったとされています。

    2005年当時はアシュトン27歳、デミ43歳だったため、年の差婚として話題になりましたが、結婚当初から二人はオープンな関係だったと報じられています。

    しかし、アシュトンが結婚6周年の記念日にデミに内緒で浮気したのがきっかけで、オープンな関係は崩壊しました。約束を破る形で浮気したことで信頼が失われ、二人は2013年に離婚しています。

    ④モニーク&シドニー・ヒックス

    アカデミー賞女優モニークと夫シドニー・ヒックスも、オープンマリッジを発表しているカップルです。モニークは自身のラジオ番組やインタビューで繰り返し「私たちはオープンな結婚をしている」と語っています。

    モニークは「他の男性と一緒にいたいと思う時もあるかもしれない」「正直でありたい」との思いから、シドニーにオープンマリッジを提案しました。提案を受けたシドニーは、「他の男と付き合っても、私はモニークを愛している」と理解を示し、オープンな関係が始まったそうです。

    オープンマリッジに対する世間のイメージは、容認・反対のどちらもいる!

    オープンマリッジに対するイメージは人によってさまざまです。「周りの人たちから、どう思われるのか気になる」という人は、SNS上に投稿されている意見を参考にするのがおすすめです。

    オープンマリッジに対する否定的な意見の内容は、以下のとおりです。

    道徳的に嫌悪感を抱いている人からの厳しい声が目立ちます。不倫・浮気を許せない人にとってオープンマリッジは理解しがたいようです。

    一方で、オープンマリッジに対する肯定的な意見の内容は、以下のとおりです。

    パートナーを裏切るよりも誠実な対応と感じる人が多いようです。また、夫婦関係の維持・改善の手段として肯定的に捉える人も少なくありません。

    【4STEP】オープンマリッジの準備

    オープンマリッジを実践して夫婦間で良好な関係性を保つためには、事前準備が欠かせません。もし事前準備を誤ってしまうと、お互いに認識のずれが発生してしまい、トラブルが起きるおそれがあるでしょう。

    トラブルを起こさないためにも、パートナーと話し合って事前にルールを決めることで、新しい形の夫婦円満を実現できます。

    ここでは、オープンマリッジの準備を4つのステップにわけて解説します。

    1. 夫婦間での話し合い
    2. ルールの設定
    3. 法的・社会的な責任の理解
    4. 健康面・安全面に対する配慮

    ①夫婦間での話し合い

    オープンマリッジの提案は、リラックスできるプライベートな空間でおこないましょう。十分な時間を確保し、焦らず数回に分けて話し合いを進めるのが大切です。

    いきなり「オープンマリッジを実践したい」と切り出すのではなく、結婚観や性に対する考え方などの価値観を切り口にするのがおすすめです。相手の反応を見ながら、少しずつ具体的な話を進めてください。

    相手がショックを受けたり、不安を感じたりした場合も、相手の感情を否定せず落ち着いて話し合いましょう。お互いの気持ちを尊重しあうことが何よりも重要です。

    ②ルールの設定

    オープンマリッジでトラブルを避けるためには、夫婦間でルールを設定するのも大切です。たとえば、以下のルールを設定するのがよいでしょう。

    • オープンマリッジで許容する関係性の範囲
    • パートナーと会う時間や頻度
    • 夫婦間で情報を共有する範囲
    • 家庭の優先度

    なお、合意したルールは必ず書面にまとめ、両者で署名することをおすすめします。万が一夫婦間で揉めた際も、ルールに沿って話し合えばトラブルを最小限に抑えられます。

    また、ルールは固定的なものではなく、必要に応じて見直しや調整するのが大切です。定期的な見直し・調整の時間を設け、互いの感情や状況の変化を十分に話し合いましょう。

    ③法的・社会的な責任の理解

    日本の法律では、オープンマリッジを保護する規定はありません。そのため、婚外での性的な関係は、不貞行為とみなされる可能性があります。

    万が一、夫婦間で感情的な対立が起きた場合、法的に争うリスクがある点は理解しておくべきです。できるだけ細かくルールを設定・明文化し、必要であれば専門家への相談も検討しましょう。

    また、日本ではオープンマリッジに対して、悪いイメージを抱く人が少なくありません。オープンマリッジを公表する相手は慎重に考え、偏見・批判に対して心の準備をしておくのが大切です。周囲に打ち明けられる人がいない場合は、同じ価値観を持つコミュニティを探すのも良いでしょう。

    ④健康面・安全面に対する配慮

    オープンマリッジでは、性感染症予防望まない妊娠に配慮するのも大切です。とくに複数のパートナーと関係をもつ可能性がある場合、健康面・安全面への対策は最優先事項です。

    どのようなバリア方法をどのような場面で使用するかをパートナーと話し合った上で、十分な量の保護具を用意しましょう。

    また、性感染症検査も定期的に受診しなければなりません。関係者がそれぞれ定期的に検査を受け、検査結果を共有するのが理想的です。

    オープンマリッジのパートナーと出会う6つの方法

    最近では、オープンマリッジの人と出会うためのサービスやツールが数多く提供されています。たとえば、既婚者マッチングアプリが代表例でしょう。このようなサービスを利用すれば、自身と相性のよいパートナーを安全かつ効率的に見つけられます。

    ここでは、オープンマリッジのパートナーと出会う6つの方法を紹介します。

    1. 既婚者向けマッチングアプリ
    2. SNSやオンラインコミュニティ
    3. 既婚者向けイベント
    4. カップル喫茶・ハプニングバー
    5. 友人・知人の紹介
    6. 職場

    ①既婚者向けマッチングアプリ

    既婚者向けマッチングアプリは、もっとも手軽で成功率が高いパートナー探しの方法です。利用する前の登録で配偶者の有無に関する誓約が求められるため、独身者が入り込めないのが特徴です。

    また、既婚者向けマッチングアプリには、以下のようなメリットが存在します。

    • 自分好み(居住地、年代、趣味嗜好など)の相手をフィルタリングして探せる
    • プライバシーやセキュリティが徹底されている
    • 通勤時間や空き時間でパートナーが探せる

    ただし、既婚者向けマッチングアプリの場合、お互いに家庭があるため、スケジュール調整が大変な点は念頭に置いておきましょう。

    ②SNSやオンラインコミュニティ

    SNSやオンラインコミュニティは、無料で同じ志向・価値観を持つ人と出会える点がメリットです。

    たとえば、X上でハッシュタグ「#オープンマリッジ」や「#セカンドパートナー募集」と検索すれば、同じ価値観を持つ人とつながれます。

    ただし、身元がはっきりしない分、婚姻状況を詐称されるリスクがあるため注意しなければなりません。また、オープンマリッジ専門ではないSNSだけでパートナーを探すのは非効率なので、ほかの方法と併用するのがおすすめです。

    ③既婚者向けイベント

    既婚者向けイベントはその名のとおり、既婚者のみが参加できるパーティーや飲み会で、セカンドパートナーを探したい人たちの社交の場となっています。

    既婚者向けイベントのメリットは、参加者が皆オープンマリッジ的な関係を求めている点です。また、ある程度の身元確認が義務付けられているため、詐称や犯罪に巻き込まれるリスクを回避できます。

    対面で人となりを確認してからパートナーを決めたい人には、既婚者向けイベントがおすすめです。

    ④カップル喫茶・ハプニングバー

    カップル喫茶は基本的に男女ペア(夫婦やカップル)で入店します。ほかのカップルとおしゃべりを楽しんだ後、お互い合意すればパートナーをチェンジします。

    ハプニングバーは単独かカップルかを問わず入店でき、店内で自然な出会いから性行為に発展することを想定した場所です。

    両者は性的関係を目的とした層が利用するため、パートナーをすぐに見つけられるのが特徴です。

    ただし、身元不明の相手とセックスするので、性感染症対策は欠かせません。また、純粋な恋愛関係ではなく、性的関係のみが目的になりやすい点も理解しておきましょう。

    ⑤友人・知人の紹介

    友人・知人からパートナーを紹介してもらう方法は、事前に人となりがわかるため安心できます。同じ価値観を持つ人同士でつながれば、交友関係が豊かになる可能性もあります。

    また、友人・知人が仲介役となるため、夫あるいは妻に対して状況を説明しやすい点もメリットです。単にセックスするだけの相手ではなく、心までつなげられるパートナーが欲しい人には友人・知人から紹介を受ける方法がおすすめです。

    ただし、パートナーとうまくいかなかった場合は、友人関係に影響が出る可能性があります。友人・知人からの紹介のため、相性が合わないと感じても断りにくいケースも少なくありません。

    ⑥職場

    日々顔を合わせる職場は、恋愛感情が育まれやすくオープンマリッジのパートナー探しに最適な環境です。

    ただし、職場の人間をパートナーにするのはリスクが大きいため、慎重なアプローチが必要です。オープンマリッジは理解されないことが多いので、噂の対象にならないよう気を配りましょう。

    また、不貞行為とみなされた場合、職場の規定違反に抵触するおそれもあります。パートナーと職位の違いがあると、利益相反やハラスメント問題に発展するかもしれません。

    まとめ|オープンマリッジで夫婦円満を目指そう

    この記事では、オープンマリッジの体験談や準備の仕方パートナーと出会う方法を紹介しました。

    日本ではオープンマリッジの認知度はまだまだ低いのが現状です。オープンマリッジに対して否定的なイメージを持つ人も少なくありません。

    しかし、最近では既婚者向けのサービスやコミュニティも数多く登場しており、今後オープンマリッジの文化が少しずつ認められていく可能性もあります。

    もし、オープンマリッジを検討しているのであれば、夫婦間で十分に話し合った上で、ルールを決めるのが大切です。また、健康面・安全面に対する配慮も欠かせません。

    オープンマリッジは夫婦関係を良好に保つための手段の1つです。形式や世間体にとらわれず、お互いの幸せを最優先に考えて夫婦円満を目指しましょう。