既婚者とのキス…その後の対処法は?心理・リスクと正しい関係の終わらせ方を解説

既婚者とキスは、一瞬の出来事であっても「これって不倫?」「これからどうすればいいの?」と心に大きな波紋を広げます。罪悪感や混乱、相手への特別な感情が芽生えることもあれば、今後の関係性や周囲への影響を考え眠れない夜を過ごすこともあるでしょう。
自分や相手、そして相手の家族のためにも安易な関係に進まず、疑問や不安を解消し、後悔しないための具体的な行動指針を見つけることが大切です。
この記事では、既婚者とのキスが法的にどのようなリスクがあるのか、よくある状況や正しい対処法を交えてくわしく解説します。
既婚者とのキスは不倫?慰謝料は発生する?法的リスクを解説
既婚者とのキスという行為は、道徳的に許されないと感じる場合が多いでしょう。キスだけで不倫とみなされ、相手の配偶者から慰謝料を請求されるのではないかと不安に思う方もいるのではないでしょうか。
実際は、キスだけでは法的な不倫(不貞行為)とは認められにくいものの、状況によっては慰謝料が発生する可能性もゼロではありません。
ここでは、既婚者とキスしてしまった場合の法的リスクについて解説します。
- キスだけでは「不貞行為」と認められにくい
- キスが原因で慰謝料が発生するケースもある
関連記事:既婚者はどこからが浮気と判断される?不貞行為となるケース・ならないケースも解説
キスだけでは「不貞行為」と認められにくい
キスやデート、手をつなぐといった行為だけでは、原則として不貞行為に該当しません。裁判で不貞行為を立証するためには、以下のような性交渉があったこと、またはそれを強く推認させる証拠が必要となるのが一般的です。
- ラブホテルへの出入り写真
- 性交渉を認めるメッセージ
したがって、既婚者とキスをした事実だけでは、不貞行為と認定され慰謝料の支払い義務が生じる可能性は低いといえます。
キスが原因で慰謝料が発生するケースもある
慰謝料が発生する可能性は、以下の2つのケースが考えられます。
1つ目は、既婚者の配偶者に対して平和な結婚生活を侵害したと判断される場合です。配偶者に精神的な苦痛を与えたと認められれば、慰謝料請求の対象となる可能性があります。
2つ目は、キスが不貞行為(肉体関係)を推認させるとみなされる場合です。キスの頻度や状況、その後のふたりの行動によって不貞行為への発展が強く疑われる場合に慰謝料が発生するリスクが高まります。
既婚者がキスをする状況とは?よくあるシーン4選
既婚者とのキスは、相手が意図的に関係を求めてくるケースもありますが、それだけとは限りません。お酒の勢いやその場の雰囲気など、特別な状況が思いがけず一線を越えさせてしまうこともあります。
よくある状況を知ることで、既婚者とキスしてしまうという思いがけない出来事を回避できるかもしれません。
ここでは、既婚者とのキスが発生しやすい具体的なシーンを4つ紹介します。
- 飲み会などの雰囲気で
- 相談に乗っているうちに
- 密室でふたりきりになり
- 昔の友人・知人との再会で
関連記事:セカンドパートナーとキスしてもOK?リスクや関係を維持するポイントまで解説!
①飲み会などの雰囲気で
お酒を飲むと判断力や理性が鈍くなり、普段は抑えている感情や欲求のブレーキが外れることがあります。とくに、職場の飲み会や打ち上げなど、普段は仕事仲間として接している相手とくだけた雰囲気で話すうちに、気が大きくなってしまうこともあるでしょう。
周りが盛り上がっている雰囲気やお酒による気分の高まりから、「少しくらいなら大丈夫だろう」と軽い気持ちでキスしてしまう、あるいはキスを受け入れてしまうケースが見られます。
②相談に乗っているうちに
仕事やプライベートの悩みを相談しているうちに、心の距離が急接近しキスに至るケースもあります。とくに、人に言えないような深い悩みを打ち明けたり、将来についての真剣な話をする中で、「ふたりの間だけの話」という特別感から相手への信頼や親近感が高まることがあります。
弱音を吐ける相手や共感を示してくれる相手には、心のガードが緩みがちです。こうした心の動きが、ふとした瞬間のスキンシップや、最終的にはキスへと繋がってしまう可能性があるのです。
③密室でふたりきりになり
車内や会議室など、周囲の目がない密室空間は、独特の緊張感や親密さを生み出し、お互いを異性として意識させやすくなります。
普段は意識していなくても、狭い空間で一緒にいるとパーソナルスペースが近くなり、相手の存在を強く感じてしまうでしょう。このような状況が生み出す特別な空気感に流されキスしてしまう、あるいは相手からのアプローチを断りきれなくなることがあります。
④昔の友人・知人との再会で
昔からの友人・知人は気心が知れているため、気軽に話せる安心感があります。とくにかつての恋人だった場合、昔の恋愛感情が再燃しやすい傾向があります。「やっぱりこの人、素敵だな」と感じるうちに、昔の関係に戻ったかのような錯覚に陥るでしょう。
また、友人関係であっても、積年の思いが募っていたり、お互いの近況を話すうちに特別な感情が芽生えることもあります。安心感や懐かしさが心の隙を生み、一線を越えるきっかけとなります。
【体験談】既婚者とキスした人のリアルな話
既婚者とのキスは決して他人事ではなく、何らかのきっかけで自分の身の回りにも起こり得る問題です。「自分だけは大丈夫」と思っていても、状況によっては、一線を越えてしまう可能性は誰にでも潜んでいます。
そのような状況を未然に回避または当事者になった際に対処するために、実際に既婚者とキスした人が抱える悩みリスクを具体的に想像することが重要です。
ここでは、実際に既婚者とキスしてしまった人たちの、リアルな体験談をご紹介します。
- お酒の勢いでつい…
- キスだけする関係
- 関係を断ち切ったが会いたい
ケース1:お酒の勢いでつい…
お酒の勢いでキスしてしまい、一時的な過ちで終わらせるべきと頭ではわかっていても、心が揺れ動く場合もあるでしょう。
以下のような事例があります。
Aさんは、飲み会で知り合った既婚男性とお酒の勢いもあってキスしてしまいました。その場の雰囲気に流されたとはいえ、「既婚者とキスするなんて…」と罪悪感に苛まれています。しかし、相手が自分に対して本気なのか遊びなのか、彼の本当の気持ちを知りたいという思いが募っています。 |
ケース2:キスだけする関係
「キスだけの関係」を続けているうちに、後ろめたさや慰謝料の請求などの法的リスクが頭をよぎり、不安になることもあるでしょう。
以下のような事例があります。
体の関係はなく、お互いに「付き合っている」という認識もないものの、会うとキスをする相手がいる既婚男性Bさん。「キスだけだから大丈夫」と割り切ろうとしていますが、「これは不倫になるのだろうか?」「奥さんにバレたら、慰謝料を請求されるのではないか?」と不安を感じています。 |
ケース3:関係を断ち切ったが会いたい
友人関係であった既婚者とキスしてしまった後、前のような関係に戻ることは可能なのかと悩むケースもあるでしょう。
以下のような事例があります。
既婚者の友人からキスされたことをきっかけに、自分から関係を断ち切ったCさん。これ以上関係が深まることをおそれ、きっぱりと拒絶の意思を伝えました。しかし関係を断ち切った後も「本当は会いたい」と、相手への気持ちが完全に消えたわけではないようです。 |
キスをした側の3つの心理
既婚者が配偶者以外の相手とキスする行為に至ってしまうのには、さまざまな心理が隠されています。
多くの場合、家庭生活に対する不満など、満たされない思いが募っているケースやその場の雰囲気といった「気の迷い」から衝動的にキスしてしまうことが考えられます。さらに、キスをした相手に対して一方的に好意や魅力を感じている場合もあるでしょう。
ここでは、既婚者が配偶者以外の相手とキスしてしまう際に考えられる3つの心理状態について解説します。
- 家庭の不満がある
- 一時的な気の迷い
- キスをした相手に対して好意がある
①家庭の不満がある
配偶者との関係が冷え切っていたり、性的な欲求不満を抱えていたりする場合、満たされない思いを家庭外の相手に求めることがあります。日常的に感じている寂しさや物足りなさを他の相手で埋め合わせようとする心理が働くのです。
キスという行為は肉体関係ほどハードルが高くないと感じる人もおり、家庭で満たされない部分を解消したいという思いから実際にキスしてしまうケースも少なくありません。
②一時的な気の迷い
普段は分別のある行動を心がけている人であっても、その場の雰囲気に流されて、思わずキスしてしまうケースもあります。たとえば、お酒の席での高揚感や密室でふたりきりの状況などが理性のタガを外し、「キスくらいなら大丈夫だろう」と気の迷いを引き起こすのです。
目の前の状況や一時的な感情の高ぶりに身を任せ、結果的に一線を越えてしまった後、「なぜあんなことをしてしまったのだろう」と後悔する場合も少なくないでしょう。
③キスをした相手に対して好意がある
配偶者がいるにもかかわらず、特定の相手に対して「魅力的だな」と特別な感情を抱くケースもあります。募る想いが自分の中で大きくなり、理性で抑えきれなくなった結果、キスという行動に至ってしまうのです。
家庭があっても、本気で好きになってしまう人もいます。しかし、どんな恋心であれ配偶者の存在を無視している時点で、大きな代償がともなうことを覚悟する必要があります。
キスをされた側の3つの本音
既婚者からキスをされた側は、突然の出来事に驚きと戸惑いを覚えるのは当然ですが、それ以外にもさまざまな感情が渦巻きます。
相手の配偶者や子どもに対する罪悪感、キスの出来事が周りに知られてしまうことへの不安、そして相手とこれからどう向き合っていけばいいのか今後の関係性への悩みを抱えることになるのです。
意図しない状況に巻き込まれ混乱し、精神的に大きな負担を強いられることがあるでしょう。
ここでは、既婚者からキスをされた側が抱えがちな3つの本音について解説します。
- 既婚者の家族への罪悪感がある
- バレたらどうしようという不安がある
- 今後の関係について悩みを抱える
①既婚者の家族への罪悪感がある
たとえ自分に恋愛感情がなかったとしても、既婚者と親密な行為をしてしまった事実は重くのしかかります。「相手の家庭を壊してしまうのではないか」「奥さんや子どもに申し訳ない」という気持ちに苛まれるでしょう。
とくに、相手の家庭状況を知っていたり、配偶者と面識がある場合は、罪悪感がより一層強くなる傾向があります。他人の家庭を不幸にしてしまうかもしれないという恐れは、キスをされた側にとって大きなストレスとなる可能性があります。
②バレたらどうしようという不安がある
職場関係者や共通の知人に知られたらどうしようという不安も、キスをされた側が抱える悩みのひとつです。社会的信用や築き上げてきた人間関係を失うのではないかとおそれます。
さらに深刻なのは、相手の配偶者から慰謝料を請求されるといったトラブルに巻き込まれる可能性を考えると、不安になるという人もいるでしょう。
③今後の関係について悩みを抱える
相手と今後どのように接していけば良いのか、適切な距離感がわからなくなる悩みも生じます。これまで通りの友人や同僚として接しようとしても、一度キスしてしまった事実が、ぎこちなさの原因となるでしょう。
相手が好意を持ってキスしてきた場合、今後も関係を迫られるのではないかという不安も付きまといます。一方で、もし相手に少なからず好意を抱いていた場合、「このまま不倫関係に進んでしまうのではないか」という葛藤も生まれるでしょう。
既婚者との関係を終わらせるための4ステップ
既婚者とキスしてしまった後、深い後悔や相手の家族に対する罪悪感がある場合、勇気を持ってその関係を終わらせることが賢明な選択といえるでしょう。曖昧な状態を続けることは、精神的な負担を増大させるだけでなく、最終的に取り返しのつかない不倫関係へと発展してしまうリスクをはらんでいます。
ここでは、既婚者との不適切な関係をきっぱりと終わらせ、本格的な不倫関係への発展を防ぐための4つのステップを紹介します。
- 冷静に状況を客観視する
- 相手とはっきり距離を置く
- ふたりきりになる状況を徹底的に避ける
- 「キスだけの関係はあり得ない」と心得る
①冷静に状況を客観視する
まず、自分の気持ちを整理してみるのがおすすめです。キスした時の気持ちや現在の相手に対する感情を客観的に見ることで自分の考えがわかります。
また、この関係を続けることで、自分や相手、家族にとってどのような未来が待っているのかを具体的に想像してみてください。社会的信用を失うことや相手の家庭崩壊の可能性などを踏まえ、今後の身の振り方を決定しましょう。
②相手とはっきり距離を置く
関係を終わらせると決めたら、相手にその意思を明確に伝え、はっきりと距離を置くことが重要です。曖昧な態度や中途半端な優しさは、相手に期待を持たせてしまいます。
誠実な態度で「既婚者とはこれ以上親密な関係になれない」と気持ちをはっきり伝えましょう。相手を傷つけないように配慮しつつも、誤解を招かないよう毅然とした態度で臨むことが大切です。
③ふたりきりになる状況を徹底的に避ける
今後同じようなシチュエーションが起こらないよう、ふたりきりになる可能性のある状況を徹底的に避けましょう。職場の同僚であれば残業を一緒にしない、車に同乗しない、個室での打ち合わせを避けるなど、具体的な対策を講じます。
もし、避けられない状況でふたりきりになりそうになったら、すぐにその場を離れるなど、意識的に接触を断つ工夫が必要です。ふたりきりにならないという強い意志を持ち、隙を作らないよう細心の注意を払いましょう。
④「キスだけの関係」はあり得ないと心得る
「キスだけの関係」を続けようとすることは、肉体関係をともなう本格的な不倫(不貞行為)へと発展する可能性が高まります。また、キスだけでも状況によっては慰謝料を請求されたり、関係を続けるうちに不貞行為があったと推認される可能性があります。
「キスだけ」の都合の良い関係は自分自身と相手、そして相手の家族を傷つけるだけだと深く心得ることが大切です。
それでも割り切った関係を求めるなら…【大人の選択肢】
もし、普段の結婚生活で満たされない気持ちがある場合は、プラトニックラブとして精神的なつながりを持つ恋愛関係を築くのがおすすめです。近年ではプラトニックラブの選択肢のひとつとして、既婚者向けマッチングサービスの人気が高まっています。
相談相手や共通の趣味を持つ友人が欲しい、あるいはセカンドパートナーを探したいなど、利用者の目的はさまざまです。最初からお互いが既婚者である状況を理解したうえで、同じような価値観を持つ相手と出会える可能性が高いでしょう。
一方で身バレや不倫への発展、慰謝料を請求されるなどのトラブルになる可能性も否定できません。そのため、プライバシー保護機能が充実しているサービスを選ぶことが大切です。
YOLOOは、身バレ防止機能が多く、安心して利用したい方に向いている既婚者マッチングアプリです。共通の趣味や話題でつながれるコミュニティ機能もあり、多様な出会い方ができます。
料金(月額) | 男性:9,980円(税込)〜、女性:無料 |
プラン | 1ヶ月/3ヶ月/6ヶ月/12ヶ月 |
運営元 | DP株式会社 |
公式サイト |
まとめ|既婚者とのキスには後悔しないための冷静な判断を
この記事では、既婚者とのキスが法的にどのようなリスクがあるのか、心理やよくある対処法について解説しました。
既婚者とのキスは、たとえ一度きりの出来事であったとしても、決して軽視すべきではありません。あなた自身の心に大きな波紋を広げるだけでなく、法的なリスクや社会的信用の失墜、そして相手の家庭を壊してしまう可能性がある行為です。
もし既婚者とキスしてしまい悩んでいるのであれば、まずは冷静に状況を客観視し、関係を続けることのリスクをしっかりと認識することが重要です。そして勇気を持って関係を清算し、相手とはっきり距離を置く決断をした方が賢明でしょう。
自分自身と周りの人を傷つけないため、そして未来の後悔を防ぐための最善の道を選択してください。